額装例
額装あれこれ 8 橋本美智子さんの油彩抽象画
女子美相模原キャンパス内の、JAM(女子美アートミュージアム)にて開催される、
パリで暮らす、つくる。
−創立110周年記念展 女子美パリ賞+α−
2010年9月17日(金)〜10月24日(日)
![a0000001970_p2_s1_f_image_1[1]](http://livedoor.blogimg.jp/metabolic_daisuke/imgs/0/a/0a433b18-s.jpg)
に出品される、橋本美智子さんの作品を額装したものを搬入しました。

在校生の方にも展示作業を手伝っていただき、順調に作業終了。
17日のオープニングを迎えるばかりです。
当方、普段は板絵や油彩画の額装が多いのですが、今回のような抽象絵画のシンプルなフレームも制作しております。
もちろん、ATELIER MON RATONテイストで、落ち着いた風合いのある仕上げです。
この展覧会は終了しました
額装あれこれ 7 村井晶子さんの抽象画
作品は村井晶子さんによる4号の抽象画(キャンバスにミクストメディア)。
タイトルは「le lever du soleil」(日の出)です。

タイトルどおりの黄~赤にかけての色彩の巾が美しい作品です。
普通なら金系のフレームが選ばれそうですが、黒っぽい背景と反射を抑えたシルバーの組み合わせを考えたのは、作品の色調と、ナイフペインティングによるマチエールとは対照的な質感で作品を際立たせようという意図がありました。
技法は、ウサギ膠+ボロニア石膏の下地に、本銀箔オイルギルディング。箔の上に顔料で着彩でしています。
フレームの品番は【SU-007-01】。
額装あれこれ 6 アンティーク(ルリスタン出土)のピン
額装あれこれ、6回目は、いつもお世話になっている、目白のギャラリー鈴木さんからのご注文。
現在のイラン国内で栄えたルリスタン文化の出土品、青銅製の衣服用のピンだそうです。

目を凝らして見ると、打ち出したと思われる美しい装飾を認めることができ、細かなところにも気を使う、当時の美意識の高さが伝わってきます。
数百年、数千年の時を経たものたちを扱せていただけることは、額装家冥利に尽きるというものです。
オブジェのデコボコした肌合いを見せるために、フレームの質感は対照的な滑らかな表面に。
額装品全体のバランスが取れるように、銀箔を施した額縁には古色をつけました。
箱型の額縁の内側には毛足の長いモケットを貼ってあります。
また、布の選択については、やはりここでも、青銅の硬さと、布の柔らかさの対比でオブジェが引き立つようにしました。
以前にもどこかで書いた気がしますが、日本にはいい布がぜんぜんありません。
特に麻布系と、起毛系の布!
起毛といえば安っぽいビロードばかり、落ち着きのない色合いは中に飾る作品よりも目立つものばかり…、おっと、不平不満はこれくらいに。
額装あれこれ 5 山口マオさんのタブロー

数年前に神宮前のオーパ・ギャラリーで行われた山口さんの個展で、完成している額縁に合わせて絵を描く、というコラボレーションをご一緒させていただいた時のものです。
黒っぽい錆びが浮いた鉄のような質感のフレームです。
フレームの断面形状が平面的な事に加え、ザラッとした表面処理なので見た目が硬くなりがちです。
フレームの角のラインをヨロケさせて、見た目の印象を和らげました。
山口さんは、美しい緑と紫の色の取り合わせを幾何学的に配置され、重い雰囲気になりそうな額縁を、モダンに見せて下さったように思います。
今現在は、当方のアトリエに飾られており、お越しいただいたお客様の目を楽しませています。
額装あれこれ 4 アサノジュンコさんのイラストレーション
さて、今回の「額装あれこれ」は、イラストレーターのアサノジュンコさんのご紹介です。
レトロモダンな雰囲気が魅力的な作品、お任せでフレームを作らせていただきました。

何といってもうれしいことは、イラストレーターの方からのご注文ということ。
イラストは、言うまでもなく印刷やwebという媒体を前提に作品を描きます。
その為か、残念ながら原画を展示するときに、額縁まで気を使っていただける方はごく少数。
わざわざオーダーメイドでのご依頼を受けると、特別に気持ちも入るというものです。
作品の舞台となる、廃墟の経年変化の様子に違和感が無いよう、フレームの古色付けに気をつかいました。
素気なくならないように、線刻で装飾を入れました。
ちょっとしたことでフレームのデザインの密度を上げると、全体の雰囲気も増すように思います。
額装あれこれ 3 深瀬優子さんの板絵
今日は当アトリエのセカンドシェフとでもいうべき、Mi9女史の額縁をご案内します。
作品は深瀬優子さんの板絵(テンペラ混合技法)

【Mi-012-01】 3F 「午後の回転」
Mi9曰く、
「大好きな作家さんの作品の雰囲気を壊さないようやや大人っぽく仕上げました。
黒色で画面を引き締め、銀箔で華やかさを持たせました。黒さが重くならないように側面を刳った形のデザインにしたのがポイントです。」
女性らしい、やさしいタッチのフレーム作りは、私には出せない雰囲気。
深瀬さんの作品と雰囲気がぴったり合っていませんか。
作品と額装に関するお問い合わせはこちらまで。
額装あれこれ 2 島村達彦先生の油彩
今日ご紹介する額装は、島村達彦(しまむらたつお)先生の油彩画です。

このフレームのデザインは、先生から何度もアドバイスを頂き、ようやく決まったもの。
シンプルな細身の本金のフレームに、フランス製のモケットをあしらいました。
日本の布には無い上品な色合いが、島村先生特有の「白」を引き立てていると思います。
先日この額装を、先生の奥様の許へお届けに上がりました。
先生が2004年の2月に亡くなられて、もう7年もの月日が経とうとしていますが、作品の持つ瑞々しさは色褪せることが無さそうです。
そして、新たなご注文を受けた作品も素敵な秀作ぞろい。
額装あれこれ 1 伊藤敦司さんのPHOTO
作品はフォトグラファー&グラフィックデザイナーの伊藤敦司さん。
この写真作品のタイトルは「Realize」。

作品の深い色合いが映えるように、白っぽいフレームを制作しました。
伊藤さんの作品の特徴の一つといえる、鋭いマチエールの描写と対照的に、フレームは角を丸く取った平らな形状と、有機的な絵具の滲みでヨゴシをつけました。
画面への視線の集中のために、マットは二枚重ねのダブルマットで。
また、フレームとマットの間には、木目を生かしたセピア色の木地見せ仕上げの入れ子を、アクセントになるように嵌めてあります。
もちろん、アクリル板はUVカット機能付。
フレーム品番は【SU-006-01】。
額装と作品に関するお問い合わせは、こちらまで。








